ハローワークの職業訓練!どこまで教えてくれるの?

ハローワーク

職業訓練とは

職業訓練とは、転職や就職に役立つ知識やスキルを無料か格安で身につけられる、公的な制度です。

雇用保険による失業手当がもらえる人は「公的職業訓練」が。
失業手当がもらえない人には「求職者支援訓練」が用意されています。

訓練期間はコースによって2ヶ月〜2年以上に渡り、内容も工業系だけでなく、パソコンスキルやWeb関連なども充実しています。

職業訓練を受けるには、住居を管轄するハローワークに行って申し込み手続きを行い、筆記試験や面接に合格しなければなりません。

人気のコースは倍率も高く、5倍や10倍も珍しくありません。

本当に受講したいコースが見つかったら、過去問がないかハローワークで調べたり、他に似たようなコースが近くで開催されていないか調べましょう。

例:WEBデザインコースの流れ(3ヶ月)

一例として、公的職業訓練・WEBデザインコースで学べる内容をご紹介します。

  1. イラストレーターの基礎
  2. フォトショップの基礎
  3. HTMLとCSSの基礎
  4. ワードプレスの基礎
  5. 卒業課題としてHPを作成

平日月曜日から金曜日までの週5日・朝9時から午後5時までみっちり授業を受けます。

上記の内容の他に、就職活動に役立つ面接練習や履歴書の作成などの時間があり、転職活動の相談をすることも可能です。

3ヶ月間という短い期間の中で、かなり濃密な授業が展開されます。

現場で通用する力は身につくのか

ほとんどの場合、職業訓練だけで即戦力となるほどの力は身につきません。

全く未知のスキルを実際に使いこなせるようになるには、職業訓練の時間だけでは足りないのが現実です。

本当に新しいスキルを身につけて未経験職種にチャレンジする方は、授業の前後で自主的に勉強したり練習を行ったり、さらには資格を取得して少しでも転職に有利になるような努力をしています。

次の職につなげるための職業訓練の使い方

職業訓練で学んだ知識やスキルだけでは、未経験の転職先では通用しません。

例えば今までタクシードライバー一筋だった人が職業訓練でプログラミングを学んだとしても、転職活動は非常に厳しいものが予想されます。

しかし職業訓練を上手に使うことで、自分のスキルをワンランクアップし、未経験でも理想の会社に転職することも可能なのです。

新しい知識を吸収する

即戦力のスキルにはならなくても、新しい知識を吸収することで転職活動に有利になることはたくさんあります。

先ほどの例でいうと、タクシードライバー一筋だった人が職業訓練でプログラミングを学んだとしましょう。

もし転職先がプログラミングの会社でなくタクシー会社であったとしても、その会社の運行管理システムが使用・改良できるようになり、以前より給料が上がる可能性も考えられます。

タクシー会社に転職するのに「プログラミングの知識があります」とだけ言っても仕方がありません。

そうではなく、「プログラミングの知識があり、運行管理システムの改良が可能です」など、転職先で使える形でアピールすることが大切です。

今あるスキルを磨く

これまで培ってきたスキルや経験に近い分野の訓練を受講して、できることを増やしましょう。

例えば、
イラストレーターで画像を作成することはできるけど、フォトショップで画像加工をしたことがないのなら、フォトショップを学んでデザインという大きな枠組みのスキルを磨けます。

また、パソコンに関しても同様です。
Wordは使ったことがあるけれどExcelを使ったことがないという人は、Excelの訓練を受講してパソコンスキルを磨きましょう。

このように、今ある知識やスキルに上乗せできる訓練を選び受講しましょう。

資格を取る

未経験であっても、資格取得者を優遇する会社は多いのもです。

職業訓練在籍中にできるだけ資格を取りましょう。

職業訓練のコースの中には、資格取得をゴールとしたものもあります。

職業訓練で取れる資格の一例としては

  • ビル管理者
  • ファイナンシャルプランナー
  • 介護職員初任者研修
  • 医療事務
  • 簿記
  • 宅地建物取引士

などが挙げられます。

中でも宅地建物取引士は国家資格であり、不動産売買を行う会社に絶対欠かせない存在です。

合格率は15%とそれほど高くはありませんが、一度合格してしまえば転職に非常に有利に働きます。

参考書や通信教育で、独学で勉強することも可能ですが、教室で先生に教えてもらった方が何倍も身につきやすいものですよ。

もしどのコースを受けようか迷ったら、資格を取得できるコースを選びましょう。

まとめ

ハローワークの職業訓練は何も考えずにコースを選んでしまうと、転職にあまり良い影響をもたらしません。

自分が次に就きたい職業や、これまでのスキルや経験を棚卸しして、最適なコースを選んでくださいね。

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