何が違う? 20代と30代の転職について教えます!

転職動機

「20代、まだまだ若いからやり直しがきく!」 

「20代のうちに色々と吸収しておきたい」

「もう30代だから転職の選択肢も少ないかも」

「30代になったしそろそろ落ち着きたいな……」

ひとくちに「転職」といっても、年代によってそのとらえ方は全く違います。

また、自分自身の心境だけでなく、家族などを含めた周囲の反応までもが大きく変わってきます。一般的には20代の転職はまだまだ気軽に、ある程度思いのままにチャレンジできますが、30代になると自分も周りも少しずつ慎重になってくるようなイメージがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、転職が年代によってどのように違ってくるのかを具体的に考えてみたいと思います。

■勢いで駆け抜けられる「20代」

転職がもはや珍しいことではなくなった今の時代、「キャリアの方向転換はいくらでも可能である」と勢いよく転職活動に臨むことのできるのが「20代の転職」かもしれません。

「思っていた仕事と違った」「この仕事を続けていてもあまり成長できないような気がする」

「職場の雰囲気と合わない」など、転職を考え始める理由も様々のようです。

実際、これといった明確なきっかけがないまま、「なんとなく合わない」というぼんやりとした理由から転職活動をとりあえず始めてみる人も少なくありません。

例えば、「社会人」という世の中の洗礼を受け、「働く」ということの理想と現実のギャップに戸惑いを感じ、仕事内容や人間関係に少しでも違和感があればすぐに転職を考え始めるという人もいます。

このように転職理由が漠然としたものであっても、若さゆえの勢いがあり、企業側も経験やスキルよりも今後の成長に期待して採用する傾向があるため、成功しやすいのが「20代の転職」の特徴ともいえます。

とはいえ。

無計画に転職を何度も繰り返すのは、やっぱり賢明ではありません!

ゆくゆくは、どのようなキャリアを形成していきたいのか、将来のビジョンもある程度明確にしておくことが大切です。

そして、そのために今なぜ転職をしなければならないのか、前職で自分がどんなことを学んできたのか、転職先でそれをどう生かしていきたいのか、ということを簡潔に言語化できるようにしておく必要があります。

また入社後数年で転職した場合などは、転職先で自分と同学年の人が先輩として仕事を指導してくれるなんてことも珍しくありません。

そのようなケースでも、年齢にとらわれずに謙虚に学び続ける姿勢や、基本的なビジネスマナーなども20代での転職のうちに身につけておくと良いでしょう。

さらに、どうしても叶えたい夢へチャレンジする場合を除き、同業種や同職種で転職する場合は、転職することで給与アップも見込めるようにしたいものです。

夢や理想ばかりを追って生活が苦しくなってしまうような安易な転職はせず、やはり社会人として働いて生活ができる素地作りを20代のうちにしっかり行いたいものです。

■経験が求められる「30代」

一方、勢いや成長の可能性よりも、ある程度の経験や知識やスキルが求められるのが「30代の転職」です。

年齢を重ねるにつれ採用する側の目も厳しくなってくるので、「なんとなく合わないから転職しよう」という軽い気持ちから転職活動をスタートする人は、自然と少なくなってきます。

「ちょっと嫌なことがあったから辞めよう」というよりは、「もうこれ以上は耐え難いから辞めざるをえない」という気持ちであったり、同じ仕事を続けてきたからこそ先が見えてしまった気になったりなど、より深い理由で転職に踏み切る人が増えるのが30代の特徴といえるかもしれません。

採用する側の目が厳しくなってくるだけではなく、30代になると私生活が転職に影響をもたらすケースも出てきます。

配偶者がいれば、出張や転勤が多い職種に気軽に転職しにくくなりますし、小さな子どもがいればそもそも仕事の合間に転職活動に取り組むという物理的な時間すら取りにくくなってしまいます。そのため、家族がいる場合には家族を納得させる決意や覚悟も必要となってきます。

30代の転職で何より大切なことは、前職で具体的にどのような成果を上げてきたか、会社に貢献してきたか、それを踏まえて次の会社ではこのように役に立てると、自分の経験やスキルを自信をもって売り込めることです。

特に、過去に何度も転職を重ねている場合は、自身のスキルをいかに体系的に生かしてきたかを一貫して説明できなければなりません。逆にこれができていないと、転職は成功しないでしょう。

また、30代での転職では、自分より年下の人が上司になる可能性が多いにある上、異業種へ転職する場合は自分が常識だと思っていたことも別の業界に入った途端に常識ではなくなっている、なんてこともあります。

20代での転職よりも、さらに謙虚に学ぶ姿勢を持つことが大切になってくるでしょう。

さらに、40代になると管理職での募集が増えてくることもあり、転職の可能性はわずかながら小さくなっていきます。

そのため、30代での転職は慎重にキャリア形成を考えていくフェーズであるといえます。

自分自身で思いを巡らせるだけでは行き詰ってしまう場合は、転職経験のある先輩に相談したり、キャリア形成セミナーに足を運んだりして、他者のアドバイスを積極的に取り入れていきましょう。

■年代に関係なく覚えておきたいことは?

「企業の側から求められること」が大きく異なる「20代」と「30代」の転職。

求められることが大きいゆえに、おそらく30代の転職活動の方が焦りや不安を感じてしまいやすいのではないでしょうか?

しかし、年代に関係なく転職活動で大切なのは、じっくりと自分自身の「スキルの棚卸し」をすること。言い換えれば、自分の得意分野を見極め、効率的にアピールすることです。

それができれば、焦ることなく、「何歳になってもやり直しがきく!」という強い気持ちで転職活動を進めていけるのではないかと思います。

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